じっぽ当直日誌・スーパーマイルド@JUGEM

とりあえずJUGEMに引っ越してみました。
中年内科医の特記事項のない日常を書いています。
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2016.01.03 Sunday | - | - | -
『七瀬ふたたび』と『風のガーデン』
 朝の抄読会のあと外来。夏休み後しばらくは大盛況だったのだが、ようやく落ち着いてきた感じ。午後は治療や会議や家族説明であわただしかったものの、20時前にひとまず終了。
 この時間からだったら、映画でも観に行こうかな、と思ったのだが、今夜から『七瀬ふたたび』が放送されることを思い出し、家に帰って鑑賞。
 うーん、蓮佛美沙子さんは綺麗だし、「清楚で大人だけどちょっと陰がある」という僕の七瀬のイメージに合っている女優さんだと思うけれど、やっぱりいまの時代のドラマとしては、決定的に「古い」かなあ……という気がする。演出もなんか全時代的で仰々しいし……こういうのは、ドラマの責任というより「テレパス」のような「超能力」の存在を信じる気持ちが僕から失われてしまったからなのかもしれないが……それにしても、僕がテレパスだったら、病院でだけは働きたくないよなあ。待合室での患者さんの会話さえ、絶対に聞きたくない。絶対に落ちこむから……

 それから某レンタルショップにDVDを返しに行き、夕食を摂って帰宅。
 緒形拳さんの遺作になってしまった『風のガーデン』を鑑賞。なんかやたらと医者、とくに敏腕麻酔科医の生態をリアルに描いているドラマなので驚く。しかし、こんなの観たら、医者はモテると勘違いされそうだ。モテるのは、カッコいい医者とデキる医者だけで、彼らは別に医者じゃなくてもモテてたはずなんだって。
 肝心の緒形拳さんは、今日の放送ではガッカリするほど出番が少なく、ちょっと気持ち悪いくらい丁寧な言葉遣いが印象に残った程度。緒形さんが演じているような医者が「理想」だという倉本さんの幻想に、現代の視聴者は素直に共感できるのだろうか。
 たぶん、緒形さんの訃報がなければ、観なかったドラマだと思う。次回は観るけど、最後までつきあえるかは微妙。それにしても、前宣伝で「中井貴一と緒形拳の和解シーン」がいきなり流されていたのはさすがに興醒めだったなあ。人間の死すら視聴率稼ぎの道具にしてしまうテレビ界は酷い、と言いたいところだが、緒形拳さんだって「観てほしい」のは間違いないだろうから、業の深い世界だと思う。
 シャワーを浴びて、25時に就寝。『風のガーデン』を観ていちばん感じたのは、とりあえず検診はちゃんと受けとかなくては、ということだった。僕も、いろんなものが体にできていてもおかしくない年齢になってきたのだ。

JUGEMテーマ:日記・一般


2008.10.09 Thursday 23:50 | - | comments(0) | trackbacks(0)
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