自然というのは、自分に引き受けられる範囲のものであれば、やっぱりいいものだ。なんだか自分が解放されたような気分になるし、ちょっとひんやりとした空気も美味しい。行き交う登山者たちが、みんな「こんにちは」と挨拶してくれるので、僕たちも不慣れながらも「こんなちは」とぎこちなく返しながら進む。
頂上の手前まで来て、お昼の弁当摂取。「やっほー!」と半分照れながら叫ぶ人々。それから、また急な坂になっていたものの、あとひとふんばりして、なんとか頂上まで。ここまで来たら、頂上に登らないわけにはいかないし。
頂上で記念撮影をして、15時くらいから下山。行きに比べたら、心臓はラクだけれど、下り坂は転げ落ちないように足を踏ん張りながら降りないといけないので、膝と足の指が痛くなってくる。少しずつ日も傾いてきたが、それでもまだ登ってくる人がぽつりぽつり。それにしても、ボスは健脚で、最後まで全然追いつかなかった。
あと、子供にもけっこう会ったのだが、こんなキツイ山道なのに、みんな元気そうでビックリした。いや、子供なりに疲れているのかもしれないけど。あと、犬もみんな街中で見るより元気そうだったなあ。
16時半に麓にたどり着き、一緒に上った人たちと健闘を称えあう。なんだか、急速に仲良くなったような気がする。売店でソフトクリームを食べていると宿から迎えの車が来て、本日の宿舎へ。
まず大浴場で汗を流して横になり、それからテレビを観ながらウトウトしかけていたら、「新潟で強い地震」というニュースが。宴会直前にこういうニュースが流れてくると落ち着かないけれど、とりあえず宴会場へ。
宴会は、食事は質・量ともにいまひとつだったものの、幹事の尽力もあって、久々に上から下まで大盛り上がり。こういうときにみんなで楽しく飲めるこの研究室の雰囲気は、すごく良いよなあ、と思う。先日の学会での話では、いずれにしても来春にはここを離れないといけなくなりそうなので、笑いながらちょっとしんみりしてしまう。
そのあと、簡単に2次会をやって、さすがに今日はみんな眠くなってきたということで、24時に散会。部屋に戻って同僚の先生たちと人間関係談義をやりつつ、いつのまにか就寝。